日本に限らず世界のスイマーと各国の水泳連盟も揺れている。
世界の競泳界はプロ選手が増えて道具選択も選手の希望を優先する流れになりつつある。アメリカは水着選択を個人の自由意志とし、スピード社と契約するオーストラリア水連は他社製ならブランド名を隠せば許可としている。
一方、日本水連は6月10日をもって最終結論を出すが、日本代表選手の現在の意識はどうなのか?
柴田亜衣(アテネ五輪女子800メートル自由形金メダル):所属するデサント社とライセンス契約を結ぶ「アリーナ社」ブランドの水着を北京五輪で着用すると明言。スピード社水着「レーザー・レーサー(LZR)」を試着したことを明らかにしたうえ「着るのに時間がかかり、それだけで汗だくになった。締め付ける感覚もきつかった。私は長距離種目に出るので長く締め付けられるのはどうか」とアリーナの水着を着て出ると結論を出した。
LZRは個人種目で今年出た世界新18のうち17を占めているが、1つを除いて200メートル以下の短距離種目での記録。一方世界の短距離選手はどう発言しているのか。
マニーニ(イタリア・07年世界選手権男子100メートル自由形金メダル):イタリア水連が契約する伊アリーナ社製を着ることになっているが、「連盟は選手に無理強いできない」とスピード社製着用を辞さない構え。
ザンドバーグ(アリーナ社と契約する南アフリカの主将):「五輪でスピード社製を着る。違約金は3千ユーロ(約49万円)だが、3千ユーロが何だと言うんだ」。
ファンデンホーヘンバント(オランダ・元男子100メートル自由形世界記録保持者):07年世界選手権で米ナイキ社との個人契約に違反しながらスピード社製を着用。ナイキ社との契約は続いているが、五輪で再びスピード社製を選ぶ可能性の感触。
日本水連きょう国内3社の改良品ヒアリング。
きょう30日、水着の改良を求めたミズノ、デサント、アシックスの契約3社から改良品のヒアリングを実施する。前日29日に上野広治競泳委員長が「まず3社の水着を試し、その後に3社以外もテストさせたい。ナイキやアディダスも問題ない」と明言、水連が3社以外の水着を認めることになった場合についても「(スピード社を加えた)4社になるかもしれないし、オープンになるかもしれない」としている。今後は来月10日の常務理事会まで選手が水着をテストし最終結論を出すことになる。
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